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OKIとソラスト、医療事務関連分野で業務提携

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ICTの活用による新たな医療事務関連業務を構築し、医療機関および患者へのサービス向上を目指す

 沖電気工業(以下、OKI)とソラストは、11月10日付で、医療事務関連分野における業務提携について合意したと発表した。この業務提携は、OKIのもつICTのシステムインテグレーション(SI)力および運用サポート力とソラストのもつ顧客基盤および医療事務受託に関するノウハウという両社の強みを活かし、ICTを活用して病院における患者サービスの向上や受付業務の効率化など、医療機関における医療事務分野のさまざまな課題解決やサービス品質の強化、新ビジネスの創出を目指すもの。
 ソラストは全国1,500ヵ所以上の医療機関において、約50年にわたり受付や保険請求などの医療事務関連業務を提供しており、患者様対応や診療情報処理などに関するノウハウを蓄積してきた。しかしながら、従来は人による対応を中心に行ってきたため、ノウハウが属人化し、標準化や生産性の改善が遅れ、サービスの改善も進んでいないのが現状だ。一方、情報・通信技術の分野では、AIやICT技術の対人サービスへの応用が進んでいる。最新の技術を医療事務分野のサービスに積極的に活用することで、データ入力や確認作業など手作業が多い業務プロセスの標準化・効率化を図り、患者の待ち時間の短縮、医師・看護師へのサポートなど、医療機関および患者様の満足度の最大化を図る。
 OKIは金融・法人市場、社会システムなどさまざまな業務システムで培ったSI力、システムノウハウ、人や物をつなぐコミュニケーション技術、ATM、チェックイン端末のヒューマンインターフェース技術などを強みに、常に最新のシステムを提供してきた。この実績をもとにソラストの医療事務関連業務のICT導入を支援するとともに、重要な社会インフラである医療分野へ積極的に取り組み、医療分野におけるビジネスの確立と成長を目指す。
 今回の提携の最初の取り組みとして、「患者情報自動登録システム」を共同で開発し、全国の医療機関に導入する。患者の保険証情報の読み込みから登録まで、初診受付にかかる一連の作業を自動化することで、患者様の診療申込書記入の負担軽減や受付の待ち時間の短縮を目指す。全国にあるソラストの受託先医療機関を皮切りに、すべての医療機関を対象として導入を行う。
 今後、両社は初診受付以外の受付関連業務をはじめ、診療予約、病院におけるさまざまなデータの集約・分析・活用、その他周辺業務へのICT導入についても検討を行い、順次導入を行っていく計画だとしている。お互いの経営資源を最大限に活用し、ICTの活用による新たな医療事務関連業務の価値を医療機関および患者に提供し、両社の事業の発展と企業価値の向上につなげていくという。