ノキア、移動無線センターの次世代業務用無線通信システム実証実験をサポート
DX/IoT/AI 無料 ノキアソリューションズ&ネットワークス(以下、ノキア)は10月24日、業務用プライベート無線通信システム事業者である一般財団法人移動無線センターの次世代業務用無線通信システムの実証実験において、LTEのネットワーク機器とサービスを提供すると発表した。移動無線センターはノキアの提供するネットワーク環境において埼玉県及び東京都の実験試験局で次世代業務用無線通信システムの主な技術構成要素の性能を評価する。
ノキアは今回の実証実験に、すでに商用実績のある無線通信機器・サービスと同報音声機能を提供する。Nokia Compact Networkソリューションは、eNB内に実装可能な単一ブレードサーバ上にEPC, IMSを実現し、Public Safetyで必要とされる音声・データ機能を集約的に一つの基地局で提供する事が可能だ。今回の実証実験ではPublic Satefyで求められる同報音声機能実現のためにPush to Talk (PTT)機能をCompact Networkソリューション上とユーザ端末上にも合せて提供する。
ノキア提供のネットワーク機器とサービスの概要
- Flexi BTS : RRHを含むeNB機能を提供可能な小型屋外設置基地局装置
- Nokia Compact Network : eNBのブレードサーバ上に仮想Micro CORE機能を実現。Public Satefy に必要となるEPC, IMS機能を提供
- Push to Talk (PTT)機能:Compact Networkとユーザ端末上に実現
移動無線センター 次世代システム推進本部事務局長の仲川史彦氏は「当財団では、LTEベースのミッションクリティカルなサービスの実用性について2013年から調査を開始し、この度ノキア様などの協力を得て技術的な検証を行うこととなった。今後、日本のみならずアジアを含む全世界においてLTEベースのミッションクリティカルなサービスが展開され、セーフティネットが整備された安心・安全な国際社会が実現することを期待している」とコメントを出している。
ノキアソリューションズ&ネットワークス 代表取締役社長のジェジュン・ウォン氏は「ノキアは先月、通信事業者、公的機関、警察・消防などの災害時の初動対応を担う組織などで構成されるMission Critical Communication Alliance (MCCA)を立ち上げ、LTEベースのパブリックセーフティサービスの標準化に注力している。今回の技術検証が日本、そしてアジア諸国におけるLTEベースのミッションクリティカルなサービスの実用化を更に前進させることを確信している」とコメントを出している。