産業向けIoT普及に伴う、組込みコンピュータのフィールドネットワーク機能強化
DX/IoT/AI 無料EtherCATカードの機能強化と最新組込みコンピュータのラインナップ拡充
PFUは、産業向けIoTの普及に伴う多様な市場ニーズに対応するため、フィールドネットワークの機能を強化するEtherCATカードや、組込みコンピュータの主要モデル追加を行い、10月19日より販売を開始した。これにより、製造現場における各種装置や設備等の更なる安定稼働と生産性・品質の向上を実現する。
高速で高精度な制御を特長とするEtherCATは、産業用途向けのオープンな制御ネットワークとして、ますます広がりを見せている。その背景には、EtherCATネットワーク上に産業用の各種機器やセンサ等を接続し、多様な情報を収集、蓄積あるいは解析することで、生産性・製造品質の向上、機器管理・保全業務の改善などのメリットを享受できることがある。
今回、同社は、信頼性を高める二つの機能を新たにサポートしたEtherCATカードを販売開始する。一つは、機器やセンサとのネットワーク二重化機能で、EtherCATネットワークやスレーブ装置の異常発生時にも通信を継続し、安定的な制御を実現する。もう一つはホットコネクト機能で、マスタ装置の稼働を停止することなく、スレーブ装置交換、取り外しといった保守作業を行うことができるため、ユーザの装置あるいはシステムのダウンタイムの短縮に貢献する。
さらに、機器制御用のアプリケーション開発に必要なコンポーネントをEtherCAT SDKとして新たに提供を開始し、EtherCATを利用したシステム開発を効率的に実現できる環境を整え、より一層導入しやすくなった。
組込みコンピュータ「ARシリーズ」の新製品AR4400モデル200Kは、拡張性と省スペースを両立したモデルで、高性能のインテルCore i7プロセッサを搭載し、新設計の筐体でさらに保守性を向上した。
一方、ユーザ装置の小型・高機能化や開発の効率化に最適なシステム オン モジュール「AMシリーズ」には、最新の第6世代インテルCoreプロセッサ搭載のAM120モデル210Lを投入し、ラインナップを強化した。
各製品の特長
EtherCATカード
- ケーブル二重化のサポートにより信頼性を向上。(今回機能追加)
- 稼働中のスレーブ装置交換(ホットコネクト)をサポート。(今回機能追加)
- EtherCAT®制御のためのSDKを提供。お客様のアプリケーション開発を効率化。(今回機能追加)
- 通信処理専用CPUを搭載。コンピュータ本体の性能に依存せず、安定した通信とリアルタイム性能を確保。
- EtherCAT®のマスタカード、スレーブカードの両方をラインナップ。
AR4400モデル200K
- 拡張性と省スペースを両立したAR4400シリーズの新モデル。
- 第5世代インテル®Core™ i7プロセッサを搭載。
- ECCメモリ、RAID、UPSをサポートして高い信頼性が要求されるアプリケーションに対応。
- 保守性を向上し、HDDやファン、バッテリーを容易に交換可能。
- PCI Express 2スロットを装備した小型筐体モデル。
AM120モデル210L
- 第6世代インテル®Core™ i7、i5プロセッサを搭載したモデルにより、ラインナップ拡充。
- DDR4メモリにより高いシステム性能を実現、最大8GBを搭載可能。
- 業界標準規格COM Express Type 6対応。
- Windows® 10 IoT Enterpriseに対応。
同社エンベデッド製品の特長
PFUのエンベデッド製品「AMシリーズ」「ARシリーズ」は、市場ニーズに広く対応し、高いパフォーマンスと信頼性で、産業機械、医療機器、社会インフラ、通信機器等の幅広い分野で採用されている。また、同社製品は、すべて国内で開発・製造しており、安心できる技術サポートと長期供給に対応している。