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世界初116Gbps PAM4エラーディテクタ。業界最高PAM4受信感度を実現【アンリツ】

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シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900A

 アンリツは8月28日、最大116Gbpsのビットエラーレートテストをサポートする、世界初のPAM4エラーディテクタ(Error Detector; ED)をCIOE 2019(9/4~7 中国, 深セン)およびECOC Exhibition 2019(9/23~25 アイルランド, ダブリン)に出展すると発表した。
 同製品は、アンリツのシグナル クオリティ アナライザ-R MP1900AシリーズPAM4 BERTの最新モジュールで、業界最高レベルの動作ビットレートと受信感度性能を実現する。
 すでに商品化されているMP1900AのPAM4パターン発生器と組み合わせて、より精度の高いPAM4信号のBER測定を行えるという。

背景

 次世代5Gモバイル通信やクラウド通信サービスの普及により、データ通信トラフィックのさらなる増大が予想されている。それにともない、高速・大容量通信を支えるデータセンタでは、53.125 Gbaud PAM4 x 4レーン方式を用いる400GbE通信規格や、さらに将来は8レーン化による800GbEへの高速化が検討されている。
 4値の振幅レベルで情報を表すPAM4方式では、2値で表すNRZ方式に対して信号レベル間の差は1/3となるため、信号品質を評価する測定器には従来よりも高感度な入力性能が求められる。また、高速化にともない、プリント板やケーブル・コンポーネントなども含めた伝送路損失による測定結果への影響は無視できないほど大きくなる。測定対象の真の性能を評価するため、感度や帯域などの基本性能はもちろん、クロックリカバリやイコライザなど、損失影響を補償するための機能を高度に統合したソリューションが求められている。
 そこでアンリツは、PAM4 BER測定器で業界最高レベルの高感度性能を実現し、クロックリカバリ、イコライザ機能を内蔵したエラーディテクタを開発したという。

開発商品の概要

 シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aは、高度な信号発生と信号性能の解析をサポートし、400Gを超える通信速度に向けた、市場をリードするビットエラーレートテスタ。
 今回出展するPAM4 EDモジュールは、オリジナルInP半導体技術を用いた受信回路により、58 Gbaud PAM4入力に対応、Typ. 50mVの感度性能を実現した。さらに、クロックリカバリ・イコライザ機能を内蔵し、動作上限・感度性能や、伝送路損失の影響によって、これまでできなかったBER測定結果の妥当性検証をサポートする。これにより、光トランシーバモジュールやデバイスの真の実力や、スペックに対するマージンを、より正確に検証することができるようになる。