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ローカル5Gの実証実験を開始【三菱電機】

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ローカル5Gシステムのワンストップ提供などの新たなビジネスやサービスを創出

 三菱電機は5月18日、総務省から5Gの実験試験局免許を取得し、新たなビジネスやサービスの創出に向けたローカル5Gの実証実験を同社の名古屋製作所(愛知県名古屋市)で開始すると発表した。
 今回の実証実験では、ローカル5G基地局と同社のFA製品との無線通信伝送性能の技術検証を行い、今後、実証実験で得た知見などをFA製品をはじめとする幅広い製品やサービスで活用していくという。

実証実験で使用する5GアンテナユニットおよびFA製品

背景・ねらい

 超高速・超低遅延・多数同時接続を特長とする5Gは、将来の社会インフラを支える技術として期待されている。5Gの周波数帯は主に通信事業者に割り当てられるが、IoTの普及など通信ニーズの多様化が進んでいることなどから、総務省は自治体や企業も利用可能な5Gを「ローカル5G」として2019年12月に制度化した。
 三菱電機では、これまで培ってきた通信システム技術や5G関連の基礎技術などを活用し、ローカル5Gシステムと自社製品を組み合わせた、ワンストップで構築・提供できるソリューションの開発を進めており、今回、5Gの実験試験局免許を取得し、ローカル5Gの実証実験を開始する。同社は「今後、実証実験で得た知見などを総合電機メーカーとしての強みである幅広い製品やサービスに活用するとともに、顧客やパートナー企業との連携による新たなビジネスやサービスの創出を目指す」としている。

今回の実証実験の概要

今後の展開

 今後、同社の他事業所での実証実験も順次開始するとともに、同社事業所や研究所へのローカル5G環境の整備を推進していく。また、新たなビジネスやサービスの創出に向け、顧客やパートナー企業との共同研究や実証実験の場として「5Gオープンイノベーションラボ」を2020年度中に当社の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に設置する予定だという。

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