スカパーJSATとNTT-WE マリンが、内航船舶向け定額制高速衛星通信『JSATMarine Light』を提供開始
DX/IoT/AI 無料LTE 網と組み合わせた”途切れない通信”により、内航船舶のDX 化を加速
スカパーJSATとエヌ・ティ・ティ・ワールドエンジニアリングマリン(以下、NTT-WEマリン)は8月31日、内航船舶向け定額制高速衛星通信サービス『JSATMarine Light(ジェイサットマリン ライト)』の提供を開始することで合意したと発表した。
『JSATMarine Light』は、スカパーJSATが2022年1月に開始した海洋ブロードバンドサービス『JSATMarine(ジェイサットマリン)』を内航船舶向けに通信エリアや契約プランを最適化したもので、NTT-WEマリンが提供するLTE網を用いた船舶用定額データ通信サービス『マリタイムモバイルA-Ⅱ(エースツー)』と組み合わせることで、海上における安定した“途切れない”船陸間通信を実現する。
LTE網の圏内では下り最大150Mbps/上り最大50Mbps(ベストエフォート)の通信が可能となり、LTE網圏外においても自動的に『JSATMarine Light』の回線に切り替えることで、下り最大6Mbps/上り最大1Mbps(ベストエフォート)の通信を継続して提供する。
衛星通信とLTE網を組み合わせた“途切れない通信”により、運航管理や舶用機器監視のリアルタイム化、荷主向けの積荷情報の提供、さらに船員の労務環境改善や福利厚生向け通信の拡充に貢献する。
スカパーJSATとNTT-WEマリンは「今後も内航海運業界のデジタルトランスフォーメーションの推進や船員確保・育成に必要不可欠な船陸間通信の基盤整備に努めていく」としている。
関連サービス概要
JSATMarine
スカパーJSATが保有する衛星および陸上運用拠点を利用した、西太平洋からインド洋の主要な航路をカバーする伝送速度下り(陸→船)最大 50Mbps の高速インターネット接続を実現する海洋ブロードバンドサービス。
JSATMarine Light
「JSATMarine」を内航船舶向けに最適化したサービスであり、日本周辺で伝送速度下り(陸→船)最大 6Mbpsの高速インターネット接続を月額定額制で提供するサービス。前述の通り、LTE網との組み合わせにより、内航船舶に対して、より高速かつ安定した通信の提供が可能。
マリタイムモバイルA-Ⅱ
NTT-WE マリンが提供する船舶用定額データ通信サービスで、データ通信料、機器使用料、保守サービス費を含んだ完全定額制で、NTTドコモ社LTE網を使用して、受信最大150Mbps/送信最大50Mbps(ベストエフォート)の高速通信を、国内沿岸海域の広いエリアで利用できる。これまでのインターネット、e-Mailに加え、IP-FAX、動画転送など、幅広い用途に対応できる。