アンリツが56Gbaud広帯域OEコンバータの販売を開始
テレコム 無料アンリツは12月20日、光変調器レシーバに使用される56Gbaud広帯域OEコンバータ AD44198Aを開発し、販売を開始した。
今回開発されたOEコンバータは、-3dB帯域で45GHzと広い周波数特性を有しており、28Gbaudから56GbaudまでのPAM4光信号をOE変換することができる。
対象市場は、半導体テスタ、半導体自動試験装置、光信号試験用の計測器。用途は26Gbaud/56Gbaud対応の高速光デバイス評価。
受光波長範囲は、O-band帯からL-band帯までと広い波長帯域をカバーしており、低雑音のTIAを内蔵することで250V/W@1310nmと高い受光感度と8µWrmsと低い雑音等価電力(NEP)を併せ持つ。
アンリツは「本OEコンバータは、高速・高品質な波形評価が必要とされる半導体テスタの光IF受信部や、PAM光信号試験用の計測器のフロントエンドに使用できる」と説明している。
開発の背景
近年、光インターコネクト市場は急速な立ち上りをみせ、大容量化・高速化の要求に応じたデバイス開発が進んでおり、これを評価する半導体テスタも高速で高品質な波形評価が必要となる。
アンリツは、こうしたニーズに応えるべく、通信市場で蓄積した光デバイス技術を元に、半導体テスタや計測器のキーデバイスの1つである広帯域OEコンバータを開発した。
製品概要
この新製品は、半導体テスタ市場および計測市場向け56Gbaud PAM4信号の光IF可能な高ボーレートに対応した広帯域OEコンバータ。受光波長範囲は1,260nmから1,620nm、周波数帯域は30kHzから45GHzを有し、低雑音のTIAを内蔵することで変換利得が250V/Wと受光感度が高いことが特長だ。
また、容積6cc程度の金属パッケージに入った小型サイズであり、半導体テスタや計測器のフロントエンドへの組込のみならず、光変調器用レシーバへの組込にも適している。