TenneTが、欧州の気候中立目標に貢献する洋上風力発電所の接続で、NokiaのDWDM ソリューションを選択
期間限定無料公開 有料Nokiaは1月14日(エスポー)、欧州有数の洋上送電システム事業者であるTenneTが、オランダ領 北海の8つの新しい2ギガワット(2GW)プラットフォームから再生可能エネルギーを陸上に供給するために、Nokiaの光ネットワーク技術を選択したと発表した。
TenneTは、PetrofacとHitachi Energyのコンソーシアム、GE Vernova-Seatriumのコンソーシアム、GE Vernova-McDermottのコンソーシアムの3つのコンソーシアムに、2GWの洋上コンバータープラットフォームと陸上グリッドステーションの供給を委託した。
Nokiaは「このプログラムは、欧州のエネルギー転換の重要な要素だ。このプラットフォームは、洋上風力発電所から大量の再生可能エネルギーを陸上に供給し、2050年までに欧州が掲げる気候中立目標に貢献する」と説明している。
2GWプログラムは、洋上風力エネルギーを供給するためのより効率的で標準化されたアプローチを作成することを目的とした、エネルギー伝送の先駆的なモデルだ。
TenneTは、2GW プラットフォームを支える風力発電所の運用を容易にし、無人プラットフォームを運用するために、ミッション クリティカルな通信ネットワークを導入する必要がある。
今回採用されたNokiaの1830 PSS DWDM ソリューションは、オフショア サイトと TenneTの陸上通信インフラストラクチャを接続する、回復力のある将来対応型光ネットワークを確立するために使用される。このネットワークにより、TenneTはこれらのリモート プラットフォームを監視および管理し、継続的で信頼性の高いエネルギー伝送を確保できる。
この展開の一環として、Nokia は、長距離伝送、最大 400 km のシングルスパン非中継伝送をサポートする高度な増幅およびトランスポンダ技術を提供する。このソリューションには、厳しいオフショア環境でも信頼性の高い光伝送を維持するためのNokiaの長距離増幅システムが含まれている。Nokiaのサポート サービスでは、包括的な設計、テスト、運用ケアも提供され、ネットワークが建設の各フェーズと長期運用でTenneTの回復力とパフォーマンスに関する高い基準を満たすことが保証される。
TenneTの大型オフショア プロジェクト ディレクターであるMarco Kuijpers氏は「当社がオフショア エネルギー インフラストラクチャを拡大することに比例して、その接続性の重要度は増していく。そうした中、Nokia が提供する標準化されたミッション クリティカルな光ネットワークは、当社の2GW プラットフォームのシームレスな運用と管理を実現する上で中心的な役割を果たし、遠隔地での運用を可能にする」とし、「Nokia は、こうしたパートナーシップを通じて、より独立したエネルギー供給の実現と、COP28の気候変動会議で設定された再生可能エネルギーの導入を3倍にするという世界目標の達成に向けて前進するうえで、当社を支援している」とコメントを出している。
Nokiaの光ネットワーク事業担当SVP 兼 ゼネラル マネージャーであるJames Watt氏は「Nokiaでは、‘there’s no green without digital’(デジタルがなければグリーンはない)ということを理解している。このプロジェクトは、その原則を実際に実証している。Nokia は、オフショア環境の独自の要求を満たす標準化された高性能の光ネットワーク テクノロジーを提供することで、オランダとヨーロッパの何百万もの家庭に信頼性の高いグリーン エネルギーを提供するTenneTをサポートしている」とコメントを出している。
Nokiaの光ネットワーク ソリューションの実装は、2GW プラットフォームの初期構築フェーズに合わせて、2025年初頭に開始される。この展開により、通信システムの早期統合と厳格なテストが可能になり、2029年までに最初の 2GW プラットフォームの完全な運用準備を完了するというTenneTのスケジュールをサポートする。