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Iridiumが、AIoTも見据えた衛星IoT向けモジュールと開発キットを発表

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 Iridium Communications(以下、Iridium)は12月12日(バージニア州マクリーン)、最新のIoTモジュールであるIridium Certus 9704と、Iridium Certus 9704開発キットを発表した。

 Iridium Certus 9704は、世界中のどこでも双方向 IoT サービスを提供し、幅広いアプリケーションへの高速で信頼性の高い接続を実現する。従来のIridium IoTモジュールよりもファイル転送サイズが大きく、メッセージ速度が速く、産業用 (IIoT)、マシン・ツー・マシン (M2M)、リモート担当者のユースケース向けにデータ、画像、音声メッセージを配信する。
 Iridium は「当社のIridium Messaging Transport (IMT) テクノロジーを採用したこの革新的な新モジュールは、当社が開発した最小かつ最も強力なモジュールであり、リアルタイムのデータ分析、分析、自動意思決定を必要とする衛星IoTアプリケーションのサポートに最適だ」としている。

 Iridium Certus 9704 アーキテクチャは、予測メンテナンス、診断、テレメトリ監視、リモート資産追跡、無人航空機、車両、船舶の指揮統制などのユースケースのデータ転送要件をシンプル化する。モジュールの大容量データ メッセージは、野生生物の保護、山火事や洪水の検出などのリモート センシング アプリケーションにも最適で、新世代の専用衛星メッセンジャーや個人用安全デバイスを可能にする。

 IridiumのCEOであるMatt Desch氏は「Iridium 史上最小のモジュールに、より多くの機能と価値を詰め込んだ」とし、「当社はソリューションの開発と展開を通じてパートナー企業をサポートする。彼らは、当社と共に開発をすることで、衛星 IoT アプリケーションのリーダーと提携していることを実感できるだろう。彼らがこの新しいテクノロジーをどのように実装するかを見るのが楽しみだ」とコメントを出している。

 Iridium Certus 9704 は、統合のしやすさを考慮して設計されており、Iridium 9603 より34%、Iridium 9602より79%の小型化、またアイドル時の消費電力は両モデルと比較して83%削減されている。この電力最適化により、この新しいモジュールはバッテリー駆動のアプリケーションをサポートするのに理想的であり、Iridiumの低遅延で真にグローバルな衛星ネットワークを介して、配信確認を含む双方向メッセージングを活用できる。

 この新しいモジュールは、従来の衛星IoTアプリケーションをサポートするのに最適なだけでなく、今後、IoTサービスとAIが統合されるAIoT(Artificial Intelligence of Things)という流れの中で、組織が将来に備えるのにも役立つ。
 衛星サービスのAIoT市場に対応する企業は、新しいIridium Certus 9704モジュールを内蔵した製品を展開することにより、1つのメッセージでより多くのコンピューティングをクラウドにオフロードすることを選択できる。クラウドでは、AIoTエンジンが迅速に意思決定を行い、新しい実行可能な指示をリモートデバイスに送り返すことができる。
 これにより、エッジ デバイスに必要な処理能力が軽減され、ハードウェア コストが削減され、バッテリー寿命とデバイス全体の寿命が延びる。IMTを中核とする組み込みのトピック ソート機能により、メッセージを効率的に整理して、様々な種類のリアルタイム データ、音声、または画像分析に適したエンジンに配信できる。

 Iridiumの製品管理担当アソシエイト ディレクターであるOmar Azad氏は「Iridium Certus 9704 モジュールと開発キットは、開発者を念頭に置いて設計された」としており、「新しいモジュールの機能とIMTサービスの品質を、できるだけ簡単に誰でも体験できるようにしたいと考えている。次のステップに進み、市場に投入する製品を構築する準備ができたら、衛星IoT分野での数十年にわたる経験を活かしてサポートする」とコメントを出している。

 Iridium Certus 9704 開発キットは、Arduino プラットフォームのマザーボード、電源、アンテナ、モジュール、ソフトウェアを備えた完全なテスト キットだ。開発者に最大限の自律性と柔軟性を提供するように設計されており、1,000件の無料メッセージとGitLabでホストされる参照資料が付属している。
 このキットは、Iridium Certus 9704 モジュールと IMT データ サービスの評価用に、当初はIridiumの見込み顧客に提供される。
 IridiumはBlynkと提携して、開発者にデータの視覚化と、開梱からライブ テストまでの迅速な体験を提供するオールインワン プラットフォームを提供している。

 Iridium は「当社は、地球上のあらゆる場所との間で重要なデータを確実に配信できるように設計された、真にグローバルで耐候性のある世界唯一の衛星群を運用している。衛星IoT市場のリーダーとして、IoTサービス収益は過去10年間で11%の CAGRで成長している。当社は、Iridium Certus 9704 などのコア技術モジュールを統合し、ネットワークへの通信時間アクセスを販売する世界中の500社以上の企業を通じて市場に参入している」とし、「Iridium Certus 9704 は、FCCおよびISEDの使用認可を受けており、追加の規制当局の承認が保留中だ」と説明している。