光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

NOSが、Nokiaの5G SA CoreおよびNetwork as Codeプラットフォームを選択し、収益化を推進

期間限定無料公開 有料

期間限定無料公開中

 Nokiaは1月30日(エスポー)、NOSがポルトガルで展開しているモバイルネットワークでNokiaの5G SA Coreを選択したと発表した。

 Nokiaは「ほぼゼロタッチの自動化と超低遅延機能を備えた完全に自動化されたスケーラブルなソフトウェア モデルにより、新しい革新的な5G顧客サービスを安全かつ大規模に、高度な運用効率で提供できる」としている。

 また、両社はパートナーシップをさらに拡大し、NokiaのNetwork as Code プラットフォームと開発者ポータル (プラットフォーム) を利用するための覚書も締結した。この契約に基づき、NokiaとNOSは、サードパーティ開発者が通信事業者の5Gネットワーク機能とデータを利用して、様々な産業、企業、消費者のユースケース向けのソフトウェア プログラムを作成できるようにするための、アプリケーション プログラマブル インターフェイス (API) の作成に取り組むという。

 Nokiaがプラットフォームと開発者ポータルを発表したのは2023年9月であり、既に世界のネットワーク オペレータ10社およびエコシステム パートナーとの協力契約を締結している。Nokiaは「当社は5G SA Core市場をリードしており、世界中で80社以上の通信サービスプロバイダー(CSP)の顧客を抱えている。さらに、収益上位40社のCSPのうち30社がNokia Coreネットワーク製品を必要としている」と説明している。

 他にもNokiaは、ネットワークの監視と管理を改善するための、統合および自動化されたネットワーク ビューを実現する、スケーラブルな MantaRay ネットワーク管理ソリューション (以前は NetActとして知られていた)もNOSに提供する。このプロジェクトのクラウド ファブリック/ネットワーキング インフラストラクチャには、Nokia ファブリック サービス システムによって管理および自動化されるNokia 7220 IXR 相互接続ルータが提供される。

 Nokiaの製品&エンジニアリング、クラウド&ネットワーク サービス担当SVP 兼 ゼネラル マネージャーであるFran Heeran氏は「きめ細かく調整されたサービス レベル アグリーメント (SLA) により、サービスを安全かつ柔軟に提供する。当社のクラウドネイティブなコア アーキテクチャにはWebスケール テクノロジーが組み込まれており、これにより通信事業者はマルチクラウド環境に制限なく展開できる」とコメントを出している。

 Nokiaのネットワーク収益化プラットフォーム、クラウド&ネットワーク サービスの責任者であるShkumbin Hamiti氏は「NOSの5Gネットワークの高度な機能は、開発者ポータルを備えたNokia Network as Code プラットフォームと組み合わせることで、開発者にソフトウェア ソリューションを考案するための別の重要な道筋を与えるだろう」とコメントを出している。

 NOSのCTOであるJorge Graça氏は「イノベーションは5G市場における当社のリーダーシップの中核理念であり、Nokiaとの協力がその継続的な成功の鍵であることが証明されている。Nokiaの5G SA Coreの導入により、ネットワーク機能を公開し、新たな成長機会を模索することで、資産をさらに収益化することができる」とコメントを出している。

編集部備考

  • Nokiaは2023年9月にNetwork as Codeプラットフォームと開発者ポータルを発表した際、「これは、より広範なB2Bデジタル化エコシステムを活用するというNokiaの戦略的取り組みを強調している」との考えを示した。また、DISH Wireless、Kyndryl、Omdiaのキーパーソン達もコメントを寄せている。
    (当サイト内関連記事)