TelmaとEricssonが、マダガスカル初の3セクター デュアルバンド無線を設置
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Telma MadagascarとEricssonは4月11日、マダガスカルの首都アンタナナリボの5つの主要サイトに、Ericsson独自の3セクター デュアルバンド無線Radio 6626を設置したと発表した。
Ericsson Radio 6626は、3つのセクターと2つの周波数を1つの無線ユニットに組み合わせることができる。これによりTelma Madagascarは、タワー内の3つのセクター全てを1つの無線ユニットでカバーできるという。
Telma MadagascarのCEOであるPatrick Pisal Hamida氏は「マダガスカルで新しい商用5Gサービスを開始するにあたり、EricssonのRadio 6626は現場での迅速な展開に役立つだけでなく、消費電力とタワーの重量を大幅に最小限に抑えるのに役立つと確信している。このEricssonの3セクター デュアルバンド無線の利点により、マダガスカルでネットワーク上の容量の増加、消費電力の削減、優れたユーザ エクスペリエンスを提供することを楽しみにしている」とコメントを出している。
Ericsson Radio 6626は、Telma Madagascarにマルチスタンダードとマルチバンドのカバレッジを提供しながら、運用コスト(OPEX)を削減し、フットプリントを削減する。これにより、すべてのサイト構成で最大18%のエネルギー消費を削減できる。また、Telma Madagascarのタワーの無線機を67%削減できるので、現行設備の重量を20%削減しながら大容量化を実現できる」と説明している。
Ericsson Middle East and Africaの西アフリカ・モロッコ担当ヴァイスプレジデント兼カスタマーユニット責任者であるNora Wahby氏は「私たちは、持続可能な成長と経済発展を可能にするデジタル化やエコシステムを、常にサポートしている。当社の最先端でエネルギー効率の高いRadio 6626は、タワーの無線機の数を6台から1台に減らすことで、Telma Madagascarのネットワーク消費電力を大幅に削減しつつ、伝送容量を増やす」とコメントを出している。
編集部備考
- Ericssonは2021年8月の公式Blogにて、マダガスカルの5Gについて言及している。その中でEricssonは「当社とTelma Madagascarでは、5Gのような高速モバイル接続が、特にエコシステムのロックを解除し、エネルギー・公益事業、運輸、農業部門、医療セクターなどの幅広い業界をデジタル化することによって、イノベーションと経済成長のための安定したプラットフォームを提供するのに役立つと確信している」とし、「大陸全体での5Gとモバイルブロードバンドのサブスクリプションの増加には、デジタルスキルの向上とより手頃な価格のスマートフォンによる若年層の人口増加など、多くの推進要因がある。この傾向が続く中、アフリカの官民セクターは、5Gなどのデジタル技術の成長を補完するインフラとスキルで機会を育成し、経済を変革することが不可欠だ」と指摘している。
- 2021年11月のEricsson Mobility Reportでは、サハラ以南のアフリカでは、モバイル普及率が世界平均を下回るため、予測期間(~2027年)中もモバイル加入契約数は25%増加し続けると予測している。今後2027年まで5Gと4Gの加入契約数が増え続けることが予測されるが、2027年には依然としてHSPAが40%以上の割合を占め、主流の技術であり続けるとも予測している。また、5Gの契約は、2027年には10%を占める見込みだという。