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　NokiaとSK Telecomは1月24日(ソウル)、韓国で世界初の5G 64TRX無線ベースのvRANの概念実証(PoC)とデモンストレーションを正常に完了したと発表した。
　このトライアルは、ワイヤレスネットワークアーキテクチャにおけるノキアの技術的リーダーシップを強調した。両社は「2022年にvRANのフィールドテストを開始する予定だ」としている。

　デモには、NADCM(Nokia AirFrame Data Center Manager)などの包括的なインフラストラクチャソリューションを含むNokiaの設計に基づいてベースバンドを仮想化し、ハードウェアとソフトウェアを分離し、それぞれを独立して運用するプロセスが含まれていた。特に、ネットワークの柔軟性とパフォーマンスは、クラウド化された仮想分散ユニット(vDU)と仮想中央ユニット(vCU)の2つの別々の機能にインフラストラクチャを分割することで、同時にテストされた。

　この5G vRANデモンストレーションにより、両社は、高性能、大容量、新サービスの迅速な開始の可能性などのコンピューティング要件に対する機敏な対応を確認することができた。

　SK Telecomのヴァイスプレジデント兼インフラ技術オフィス責任者であるJongkwan Park氏は「Nokiaが提供する5GクラウドRANテクノロジーの検証を通じて、SK Telecomは5Gワイヤレスネットワーク アーキテクチャの進化のリーダーとして、その技術力を再び確認することができた。効率を最大化できる、弾力性と柔軟性のある5GネットワークインフラストラクチャとvRANをベースに、次世代の通信ネットワークサービスを引き続きリードしてく」とコメントを出している。

　Nokiaの韓国代表であるKevin Ahn氏は「このデモは、5G技術における両社のリーダーシップを再び確認し、5G vRANの本格的な製品化の機会として役立つ。今後もSK Telecomと積極的に連携し、最高の5Gネットワークをベースに市場をリードするサービスを迅速に導入していく」とコメントを出している。

編集部備考

• 韓国政府の科学技術情報通信部のデータを基にした現地メディアの発表によると、韓国の5G加入者の総数は2021年11月に2,000万人に達したという。内訳は、SK Telecomが952万人、次いでKTが616万人、LG Uplus Corpが446万人と続いた。
• KTは2022年1月、NTTドコモが富士通などのパートナー企業と取り組んでいる「5GオープンRANエコシステム」と連携し、vRANやRANインテリジェント制御部（RIC）などの導入を推進すると発表している。(当サイト内関連記事)