KUKAが製造業DXでNokiaの5G SAを選択
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Nokiaは7月8日(エスポー)、KUKAがドイツのアウクスブルクにあるスマート生産開発センターで、Nokia 5G SAプライベートワイヤレスネットワークを展開すると発表した。
KUKAは、インテリジェントなロボット工学とオートメーションソリューションに5G技術を導入する。その製品開発を即座にサポートすることが可能なネットワークの構築に、Nokia Digital Automation Cloud(DAC)キャンパスネットワーキングおよびアプリケーションプラットフォームが選択された。
KUKAのコンピテンスセンターコントロールテクノロジーのディレクターであるMichael Wagner氏は「KUKAはプライベートワイヤレスネットワーキングのためにNokiaと提携することで、今後の自動化ソリューションの5Gリリースで新しい機能を活用できる長期的な開発ロードマップを確立した。私たちは数年以内に、5Gの特長である“高速”“高信頼性”“安全な接続性”を活かしたソリューションを開発する」とコメントを出している。
5Gプライベートワイヤレスネットワークの導入により、KUKAは今後の3GPP Releases 16および17の可能性を最大限に引き出すことができる。ネットワーク配置では、Nokia DAC のマネージャ ポータルを使用して、KUKA がネットワークを特定の要件に合わせて構成できるようになる。
今回の複数年契約の一環として、NokiaはKUKAをネットワーク展開、オペレーションサポートサービス、トレーニングでサポートする。これにより、KUKAソリューションポートフォリオ用の新しい5Gベースのインタフェースとコンポーネントを含む新しいユースケースの統合を可能にするという。
Nokia Enterpriseの中央および東ヨーロッパのヴァイスプレジデントであるDirk Lewandowski氏は「5Gは新しい機能で絶えず進化している。自社のソリューションに 5G を活用する先進のオートメーション メーカーは、これを考慮に入れる必要がある。KUKAは産業用アプリケーションで5Gを使用する準備をしており、Nokia DACプラットフォームの導入により、顧客向けのスマートオートメーション ソリューションの開発を加速できまる」とコメントを出している。
Nokia DAC プラットフォームの概要
Nokia DAC プラットフォームは、信頼性の高い高帯域幅、低遅延のプライベート ネットワーク、ローカル エッジ コンピューティング機能、音声およびビデオ サービス、およびアプリケーションのカタログを提供する。
コンパクトで導入が容易なプラットフォームで、ネットワーク機器とユーザ機器、クラウドベースの運用監視システム、業界固有の標準プロトコル接続を容易にする産業用コネクタで構成されている。また、堅牢なハンドヘルドやその他のワイヤレスデバイスをシームレスに統合する新しいデバイス管理機能も備えている。
製造部門では、Nokiaの産業用専用ワイヤレス ネットワークを使用することで、DXを推進するために必要なスケーラビリティ、柔軟性、低遅延、ミッションクリティカルなカバレッジを実現できる。
Nokia は「Industry 4.0の変革的な利益を捉え、民間ワイヤレスネットワーキングのためにNokiaに目を向ける製造会社には、トヨタ生産エンジニアリング、Arçelik Turkey、WEG Brazilが含まれる。世界中の業界で290以上の大企業のお客様を抱え、そのうち40社以上が5Gを組み込んだ」としている。