光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

「Cisco Visual Networking Index(VNI)」、2021年には、世界のIPトラフィック量が3ゼタバイトを超えると予測

海外TOPICS 有料

世界のデバイスや接続の半数以上がIoTアプリケーションに

 米国シスコ(以下、シスコ)は6月12日、「Cisco Visual Networking Index™ (VNI) Complete Forecast」を発表し、今後5年(2016~2021年)、デジタル変革が世界のIPネットワークの需要や要件に大きな影響を与えていくとする予測を示した。本調査によると、2016年から2021年までの5年間で、世界のインターネットユーザ数は33億人から46億人に増加して世界の総人口の58%を占めるまでになり、パーソナルデバイスやM2M接続はさらに普及が拡大して、その数は171億個から271億個に増加すると予測している。また、ブロードバンドの平均速度は27.5 Mbps から53.0 Mbpsへとさらに向上し、ビデオ視聴がさらに増加してIPトラフィック全体に占める割合が73%から82%に拡大すると予想される。この間、世界のIPトラフィック量は3倍に増加し、年間トラフィック総量は2016年の1.2ゼタバイトから2021年には3.3ゼタバイトに達すると予測している。

 2021年にはシスコが予測を開始して以降の12年間で初めて、インターネットに接続するデバイス総数271億個のうち、IoTアプリケーションをサポートするM2M接続が半数を超え、世界のIPトラフィック量に占める割合が5%に達する見通しだ。こうしたM2M接続数の伸びはコネクテッド ホームやコネクテッド ヘルスケア、スマートカー/交通におけるIoTの進化や、さまざまな次世代M2Mサービスのホスティングによってけん引され、2016年の58億個から2021年には137億個と2.4倍に増加すると予想される。M2M接続は医療モニターや医薬品ディスペンサー、救急応答接続などさまざまなコネクテッド アプリケーションが登場するヘルスケア業界で最も急速に拡大(30% CAGR)すると考えられ、次いでコネクテッドカー、コネクテッドシティ関連のアプリケーションが、いずれも29% CAGRのペースで増加していくと予想される。

この記事は会員限定です。新規登録いただくか、会員の方はログインして続きをお読みください。